Semantic search over a Markdown knowledge base, served over MCP.
groove コマンドのリファレンス — index / status / serve / search /
graph / validate / doctor / eval / tune / service。
English version: usage.md
groove index --kb-path /path/to/knowledge-base
groove index --kb-path /path/to/knowledge-base --force # 完全再インデックス
groove index --kb-path /path/to/knowledge-base --model bge-m3 --force # BGE-M3 (1024 dim、多言語) に切替
指定ディレクトリ配下のソースファイルを走査し、既定の exclude_dirs セット (.obsidian / .git / node_modules / target / .vscode / .idea — docs/behavior.ja.md の「ディレクトリ除外」参照) をスキップする。既定では .md のみ取り込み。groove.toml に [parsers].enabled = ["md", "txt"] を追加すると .txt もインデックス対象になる (タイトルはファイル名から派生: deep-dive-2026.txt → "deep dive 2026"、本文全体が 1 チャンク)。このキーは groove が信頼する groove.toml — --config で名指ししたもの、バイナリの隣にあるもの、groove service install が置いたもの — に書くこと。KB の隣で見つけただけの config は [parsers] が既定へ戻される (信頼する置き場所 / しない置き場所)。前回実行時と content hash が変わっていないファイルは --force を渡さない限りスキップされる。
[parsers].enabled = ["md", "rs"] (v1.2.0+) を指定すると Rust のソースも index 対象になる。単位は見出しではなく定義 1 つにつき 1 チャンク — 詳細は docs/behavior.ja.md のソースコードインデックスの補足を参照。他の言語は利用者が置く plugin として届き、"py" (v1.3.0+) は先に grammar ディレクトリへ groove-grammar-python を置く必要がある (grammar plugin の置き方)。[parsers.code].max_chunk_chars を変えると既存ファイルの切れ目も変わるが、index は内容が変わっていないファイルとそれを区別できない — 警告を出して --force を名指しするので、再チャンクはそれで行う。
--model が受け付ける値:
bge-small-en-v1.5 (既定) — 384 次元、英語特化、初回 DL 約 130 MBbge-m3 — 1024 次元、多言語 (100+ 言語、日本語含む)、初回 DL 約 2.3 GB。日本語主体の KB ではこちら推奨既存インデックスでのモデル切替には --force が必須 (DB の index_meta テーブルにモデル / 次元が記録されており、不一致時は起動が拒否される)。
groove index の進捗表示を切り替える 2 フラグ。相互排他 + フラグなしの既定動作は不変 (= 既存の per-file ` indexed: foo.md (N chunks)` 出力をそのまま維持)。
--quiet: 各ファイルごとの出力を抑止し、開始 / Found N source files / Done in ... のサマリ 3 行のみ。harness (Claude Code Bash tool 等) では子 process の streaming 出力が exit まで集約 buffer されるため、--quiet で「無音 = 進行中」と認識可能。ハングと進行中の混同を防ぐ。--progress: 進捗 UI を表示。stderr の IsTerminal で自動分岐 — TTY なら indicatif バー (経過時間 / 件数 / % / ETA)、非 TTY (pipe / redirect) なら Progress: N/M (P%) 行を約 20 回 + 100% アンカー 1 回で flush。tail -f indexing.log で監視可能。groove index --kb-path ./big-kb --quiet # 完了まで silence
groove index --kb-path ./big-kb --progress # TTY ではバー、pipe では定期行
| 観点 | BGE-small-en-v1.5 | BGE-M3 |
|---|---|---|
| 初回 DL | 約 130 MB | 約 2.3 GB |
| 埋め込み次元 | 384 | 1024 (index ファイルが約 2.6 倍) |
| 実行時 RAM | 約 500 MB | 約 2 GB |
| index ビルド時間 | baseline | CPU 推論で約 3–10 倍遅い |
| 日本語精度 | 低い (英語中心語彙) | 強い (多言語 tokenizer + 訓練) |
| 英語精度 | 強い | 同等 |
モデル切替コスト (既存 index → 新モデル):
groove index --kb-path ... --model <new> --force で完全再 embedding (増分更新不可: documents/chunks/vec_chunks を全削除してやり直す)serve / index はすべて同じ --model を渡す (または groove.toml に書く)。不一致は index_meta チェックで起動拒否実務的な推奨: 最初に KB の主要言語に合うモデルを選び、具体的な精度問題が無い限りモデル間でブレない — 完全再 embedding が最も重いステップだから。
groove serve --kb-path /path/to/knowledge-base
groove serve --kb-path /path/to/knowledge-base --model bge-m3 # index 時と一致必須
groove serve --kb-path ... --model bge-m3 --reranker bge-v2-m3 # + cross-encoder 再ランク
groove serve --kb-path ... --transport http --port 3100 # HTTP、複数クライアント
groove serve --kb-path ... --no-watch # ライブ同期無効
既定では stdio トランスポート (1 クライアント / サーバ) で MCP サーバを起動する。複数クライアントを同時接続するには --transport http --port <PORT> (または --bind <SOCKETADDR>) を渡し Streamable HTTP に切り替える — 詳細は HTTP トランスポート (複数クライアント同時接続) 参照。loopback 外の --bind は、groove が認証を持たないため追加で --i-know が必要。
サーバは 6 つの MCP ツール (docs/mcp-tools.ja.md) を公開し、インデックスをプロセス内に保持して低レイテンシでクエリに答える。--model が現在の index を作ったモデルと一致しない場合、実行可能なエラーメッセージで起動を拒否する。ファイルウォッチャ (既定有効) が --kb-path 配下のコンテンツ変更を検知して再インデックスする — ライブ同期 (file watcher) 参照。
--reranker (任意、既定 none) はハイブリッド検索の上位候補に cross-encoder 再ランクをかける:
none — 無効 (既定)bge-v2-m3 — BAAI/bge-reranker-v2-m3 (多言語 100+、初回 DL 約 2.3 GB)。日本語 KB では推奨jina-v2-ml — jinaai/jina-reranker-v2-base-multilingual (多言語、約 1.2 GB)。軽量版bge-base — BAAI/bge-reranker-base (英語 / 中国語のみ、約 280 MB)。日本語では非推奨再ランクは CPU では高い。しかも効いているのはモデルのロードではなく cross-encoder の推論そのものである。v1.0.0 に対して 1 台の Windows マシンで実測 (CPU のみ、埋め込み bge-m3、reranker bge-v2-m3、141 文書 / 1,855 chunk の KB、limit = 5 なので候補プールは 50 ペア): 1 クエリが groove search で 74〜87 秒、常駐 daemon の /mcp 経由で 74〜79 秒。同じクエリを再ランク無しで投げると 3.1〜3.6 秒 と 約 0.1 秒である。常駐させても救われない: reranker は run_server が起動時に構築するので、daemon の 2 本目以降にロードすべきモデルは残っていない。それでも 74〜79 秒かかる。効いているのは候補プールに対する cross-encoder の推論そのものである。有効にする前に自分のハードウェアで測ること: groove search "<query>" --reranker bge-v2-m3 と --reranker none を同条件で繰り返し、プロセスの外側から時間を計る。--rerank-by-default <BOOL> (--reranker 指定時は既定 on) はすべての search 呼び出しで再ランクするかを制御する。値を取るフラグなので、無効化は --rerank-by-default=false と書く。MCP ツール側は rerank: Option<bool> で per-query 上書き可能。reranker の切替に再インデックスは不要 (index 非依存)。
v0.27.0 以降、rerank_by_default は groove search も読む。同じ groove.toml で「CLI は再ランクするがサーバはしない」という食い違いは起きない。コマンドライン側の per-query 上書きは --reranker そのもので、モデルを明示すればファイルが false でもそのクエリだけ再ランクし、--reranker none ならそのクエリだけ切れる (groove eval は意図的にこのキーを読まない — 測るのは --reranker が選んだパイプラインで、run fingerprint もそのモデルを記録するため、黙って別物を測ってはいけない)。
再ランクは精度とレイテンシのトレードオフ。使用パターン次第:
| シナリオ | 推奨 |
|---|---|
対話的エージェントフロー (LLM が 1 ターンで 2–5 回 search を呼ぶ) |
切っておく。1 回 1 分超では「レイテンシ税」ではなく別の対話形式になる。BGE-M3 + 見出し加重 bm25 の検索品質で大抵十分 |
| 精度重視の単発クエリ (調査・定義的回答) | 1 クエリ 1 分を許容できるなら有効化。支払いは 1 ターンに 1 回で、cross-encoder が意味的に関連する候補を明確に前に出す。ただし CPU ではその 1 分が回答時間そのものなので、既定 on より per-query の opt-in (rerank: true) を勧める |
| 混在 | rerank_by_default = false で始め、呼び出し側が個別に選べるようにする — MCP ツールの rerank: true、コマンドラインなら --reranker <model> |
再ランクを入れるべきサイン:
再ランクは index 非依存なので、1 週間試して品質差を測り、見えなければ無効化してよい — 再インデックス不要。
groove service install で daemon を OS のユーザレベルサービスとして登録し、ログイン時の auto-start を設定できる (admin / sudo 不要)。
# デフォルト: service name 'groove'、bind 127.0.0.1:3100、auto-start ON
groove service install --kb-path /path/to/your-kb
# Multi-instance (= 複数 KB を別サービスとして実行)
groove service install --service-name work --kb-path /path/to/work-kb --bind 127.0.0.1:3100
groove service install --service-name personal --kb-path /path/to/personal-kb --bind 127.0.0.1:3101
# 確認 / 管理
groove service status # default 'groove'
groove service status --service-name personal # 名前付き instance
groove service list # 全 instance
groove service uninstall --service-name personal # unit のみ削除、config + DB 残す
groove service uninstall --service-name personal --purge --yes # config + DB も削除
OS 別バックエンド:
~/.config/systemd/user/groove-<name>.service)。ログアウト後も daemon を生かしたい場合は sudo loginctl enable-linger $USER を実行。~/Library/LaunchAgents/com.groove.<name>.plist)。daemon の出力は launchd が config home の groove.out / groove.err に書く。plist は Umask に 0077 を指定するので、agent が作るもの (ログ、インデックス DB) はすべて自分のアカウントからしか読めない。\groove-<name> task)。Installer は config home を <dirs::config_dir()>/groove/<service-name>/ に作成し、groove.toml (kb_path / bind 含む) を配置。base directory は GROOVE_CONFIG_HOME env var で override 可能。登録される launch line はこのファイルを --config で名指しする (v0.20.0+) ので、daemon は working directory から探し当てたものではなく installer が書いた config を読む。詳細は 信頼する置き場所 / しない置き場所 を参照。
非 loopback の bind (例: 0.0.0.0:3100) は groove が認証機構を持たないため --i-know 明示が必要。
v0.7.x personal-http レシピからの移行:
grooveseek/examples/deployments/personal-http/のテンプレートは v0.8.0 で削除。手動 install 済の unit をgroove service install実行前に削除すること:
- Linux:
systemctl --user disable groove.service && rm ~/.config/systemd/user/groove.service- macOS:
launchctl bootout gui/<uid>/com.groove.groove && rm ~/Library/LaunchAgents/com.groove.groove.plist- Windows:
schtasks /End /TN '\groove' ; schtasks /Delete /TN '\groove' /F(=\grooveは旧 task 名に置換)旧
groove.tomlの設定 (model = "bge-m3"/exclude_dirs/best_practice/fastembed_cache_dir等) を持ち越したい場合は、install 後に 新 config (<dirs::config_dir()>/groove/<service-name>/groove.toml) を編集。kb_pathは必ず絶対パスで記述すること — 新 daemon のWorkingDirectoryはconfig_homeなので、相対パスkb_path = "./knowledge-base"は<config_home>/knowledge-baseに解決され実 KB を見失う。Windows path の backslash escape を避けるには TOML literal 文字列 (single quote) が便利:kb_path = 'C:\Users\you\your-kb'。
groove-tray.exe は Windows system tray に常駐する daemon 監視 binary。v0.14.0 以降は専用 archive groove-tray-x86_64-pc-windows-msvc.zip として配布される (groove の archive の中ではない)。groove.exe と同じディレクトリに展開すること — groove service install --with-tray はそこを探す。(v0.14.0 より前のリリースにはそもそも含まれていなかった: Windows 用の companion binary 2 本はビルドされていたが release に添付されていなかった。v0.14.0 以降を使うこと)
daemon と一緒に install:
groove service install --kb-path C:\path\to\kb --with-tray
次回 logon で tray icon が表示され、color dot で daemon 状態を示す:
/api/admin/status polling 成功)right-click で 6 menu items: Status (read-only) / Open Web UI / Start / Stop / Restart / Quit Tray。Start は scheduled task を実行、Stop は /api/admin/status が報告する pid のプロセスを終了させ (v0.14.0+)、daemon の bind アドレスを bind できることで停止を確認する — Stop-ScheduledTask が止めていたのは即座に終了する launcher だけで、実質何もしていなかった。
Tray log は %LOCALAPPDATA%\groove\logs\tray.YYYY-MM-DD (= 日次 rotation)。verbose 出力には GROOVE_TRAY_LOG=debug を設定、--debug flag で console attach して stdout/stderr を直接見る。
daemon を uninstall すると tray shortcut も一緒に削除:
groove service uninstall --service-name groove
daemon と独立に tray shortcut だけ管理する subcommand:
groove service tray-install --service-name groove # shortcut のみ追加
groove service tray-install --service-name groove --force # 既存 shortcut を上書き
groove service tray-uninstall --service-name groove # shortcut のみ削除
tray は 127.0.0.1:<port>/api/admin/status を polling するので、daemon は loopback (127.0.0.1) または wildcard (0.0.0.0) で listen している必要あり。192.168.1.5:3100 のような特定 NIC bind は loopback で listen しないため tray polling が fail (= 起動時に warning log)。
groove status --kb-path /path/to/knowledge-base
既存 index の状態を stdout に 表示するので groove status | … が使える: document / chunk 数、tags frontmatter の parse に失敗した件数、index が構築された context mode (static / off)。品質フィルタを通過するチャンク数はもう 1 行で出るが、実効閾値が 0 より大きいときだけなので、[quality_filter] enabled = false や threshold = 0.0 では出力されない。
索引がまだ無い場合、”No index found” の案内は stderr に出て stdout は空のままになる — 答えられなかったので結果を出していない、ということ。上の各行の文面は凍結していない (docs/stability.ja.md)。2 つの件数を機械可読に取りたい場合は groove doctor --format json を使う。
シェルスクリプトや skill bin が「KB をこの文字列で検索したい」だけの目的で使う用途 — MCP 接続を立ち上げずに:
groove search "RAG server comparison" --limit 3 --format text
groove search "E0382" --category deep-dive --format json | jq '.results[] | .path'
groove search "クエリ最適化" --reranker bge-v2-m3 # 呼び出し単位の再ランクも可
--format は json (既定、後述「検索フィルタと引用」の通り { results, low_confidence, filter_applied } ラッパ) か text (--- 区切りの LLM フレンドリなブロック)。他のフラグは serve と同じ: --kb-path / --model / --reranker / --category / --topic / --limit。品質フィルタは既定有効 — 単発クエリで フィルタ無効状態に戻すには --include-low-quality または --min-quality 0 を渡す。groove.toml の既定値は serve / index と同じく適用される。
クエリがどうマッチするか (v0.16.0+): ハイブリッドの FTS 側はクエリを逐語で探すわけではない。クエリを Separator と文字種境界 (漢字 / ひらがな / カタカナ / それ以外の語構成文字) で割り、trigram 下限の 3 文字に満たない断片は隣接断片と連結し、そうしてできた phrase 群を OR で結んで検索する — つまり 再ランキングの評価について は 再ランキング / ランキング / の評価 / について を探すので、自然文の質問がそのままの形で出現していなくてもマッチする。1 個の逐語 phrase として固めたい部分は "..." で囲む (groove search '"Foundry Local" の設定')。クエリ全体を囲めば v0.16.0 以前の部分文字列検索がそのまま再現される。search MCP ツールも同じコードパスを通るので挙動は変わらない。この変更に再 index は不要。詳細は docs/retrieval-pipeline.ja.md を参照。
語を除外する (v1.1.0+): whitespace 区切りの group の先頭に - を付けると、検索するのではなく両脚から除外する。例: groove search 'rust -async'。コマンドラインでは positive の語を先に置くこと — 先頭が - のクエリは引数パーサに flag と解釈される — 先頭の除外は groove search -- '-async rust' で escape する。先頭ハイフンを逐語検索したいなら quote する ("-foo")。詳細: ADR-0011。
典型的な skill-bin 用途: Claude Code の skill が bin/ に groove.exe + groove.toml を同梱し、groove search "<user_query>" --format text --limit 3 のようなコマンドで LLM が引用するための参照抜粋を返す。
v0.3.0 から search MCP ツールの戻り値が単なるヒット配列ではなくラッパオブジェクトになる。これは破壊的変更で、Vec<SearchHit> を直接 parse しているクライアントは更新が必要:
{
"results": [{ "score": 0.83, "path": "...", "match_spans": [...], "tags": [...], ... }],
"low_confidence": false,
"filter_applied": { /* echo 対象のフィルタのうち指定されたものだけ。1 つも無ければ `{}`。min_quality / include_low_quality は適用されるが echo されない */ }
}
results[].match_spans はクエリを分割した term がすべて ASCII の場合に content 内のバイトオフセットを返すため、MCP クライアント側で原文の正確な引用を作れる。span は昇順かつ互いに重ならない。100 span の予算は検索した term 間で分け合うので、ある term が数百回一致しても 1 回しか出ない term はハイライトされる。32 phrase 上限に当たらない限り、クエリの語順を入れ替えても同じ配列が返る (v0.18.0+、完全な契約とこの但し書きは docs/citations.ja.md)。low_confidence は順位ベースの flag (top1.score / mean(top-N.score) < min_confidence_ratio) で、閾値の既定は 1.5。groove.toml の [search].min_confidence_ratio で全体調整、--min-confidence-ratio で per-query 上書き可能。
入力境界 (防御的、v0.6.0+): query は 1 KiB 上限、超過時は ErrorResponse で reject。match_spans は 256 KiB 以下の chunk にのみ計算、上限 100 span/chunk。乱用防止が目的で正常用途には影響しない — 通常 chunk は十分上限以下。
v0.3.0 で search ツール / CLI に追加されたフィルタ:
groove search "tokio spawn" \
--path-glob "docs/**" --path-glob "!docs/draft/**" \
--tag-any rust,async \
--date-from 2026-01-01 \
--min-confidence-ratio 1.5
--path-glob <PATTERN> (繰り返し可) — パス glob によるフィルタ。! 始まりは exclude。1 パターンにつき 1 回渡す: glob の構文自体がカンマを使う (docs/{a,b}/** は 2 つではなく 1 つのパターン) ので、カンマでは区切らない。MCP param: path_globs--tag-any <a,b,c> — チャンクがいずれかのタグを持つときのみ通過。MCP param: tags_any--tag-all <a,b,c> — チャンクがすべてのタグを持つときのみ通過。MCP param: tags_all--date-from <YYYY-MM-DD> / --date-to <YYYY-MM-DD> — 辞書順比較。どちらかが指定された場合、date 未設定のチャンクは厳密に除外される。MCP params: date_from / date_to--min-confidence-ratio <N> — low_confidence 閾値の per-query 上書き。有限かつ >= 0.0 であること。判定を切るのは 0.0。それ以外の値は CLI がモデル読み込みの前に弾く — 非有限値はどのスコアと比較しても false になり、閾値をきつくしたつもりが判定そのものを黙って無効化するため。MCP の同名パラメータは会話の途中で値を拒めないので、弾かずに置き換える: 非有限値は warn してサーバ既定値に戻し、負値は 0.0 に clamp する (= 呼び出しを失敗させる代わりに判定を切る)CLI groove search --format json のラッパ (results / low_confidence / filter_applied) は MCP と同じで、hit のフィールドも 1 点を除いて同じ: MCP の hit はサーバが引き渡せる文書のとき uri を持つが、CLI の hit は持たない。uri が付く条件は docs/mcp-tools.ja.md 参照。match_spans / byte offset の詳細は docs/citations.ja.md、フィルタの完全リファレンスは docs/filters.ja.md 参照。
retrieval 品質を上げるための任意の knob を 2 つ追加。両者は独立しており、片方だけ on / 両方 on / 両方 off いずれでも動く。既定は両方 off なので既存パイプラインの挙動は変わらない。
# MMR (多様性再ランク)
groove search "tokio runtime" --mmr true --mmr-lambda 0.7
# Parent retriever (短い chunk を隣接 sibling や全文に展開)
groove search "k=60 in RRF" --parent-retriever true
# 両方同時
groove search "context management" --mmr true --parent-retriever true
CLI フラグ (groove eval も同じものを受け付ける):
--mmr <bool> — MMR 多様性再ランクを有効化。既定 false--mmr-lambda <0..1> — MMR の関連度と多様性のバランス。1.0 で「多様性なし」(= MMR off と等価)、低くすると探索寄り (重複の少ない候補を優先)。既定 0.7--mmr-same-doc-penalty <0..1> — 既選択チャンクと同一 document に属する候補へ追加コストを乗せる係数。0.0 で純 MMR、上げると同 doc chunk を積極的に除外。既定 0.0--parent-retriever <bool> — ヒットチャンクの token_count が whole_doc_threshold_tokens 未満のとき、content を隣接 sibling (level 一致を優先) もしくはドキュメント全体 (極端に短いチャンクの fallback) に拡張する。score / rank / path / match_spans は変えず、content と新しい optional expanded_from のみ変化。既定 falseMCP search ツールも同名の per-call params (mmr / mmr_lambda / mmr_same_doc_penalty / parent_retriever) を受ける。toml 既定値は [search.mmr] / [search.parent_retriever] (docs/configuration.ja.md)。優先順位は per-call > toml > built-in defaults。
パイプライン順序は RRF → reranker → MMR → parent retriever → match_spans。MMR は reranker score を保ったまま並べ替え、parent retriever は最後に走るので展開 content が relevance signal を汚さない。完全な解説とチューニング指針は docs/retrieval-pipeline.ja.md 参照。
各チャンクの先頭に短い context breadcrumb ―― ドキュメントタイトルと見出しの祖先パンくず (ドキュメントタイトル > セクション > サブセクション、 > 区切り) ―― を静的に生成して付与し、それを embedding の入力、FTS5 index (専用の第 3 列、Contextual BM25 の重み付きでスコアリング)、reranker の入力に注入する機能。Anthropic 原典の Contextual Retrieval 手法と異なり、この context は index 時にドキュメント構造だけから決定論的に生成される ―― LLM 呼び出しも追加の実行時依存も無く、通常の再 index で対応できる範囲を超える staleness も生じない。
有効化するには:
[contextual]
enabled = true
既定は off で、これは慎重さのためではなく実測された悪化が根拠になっている: 574 doc の dogfood knowledge base (bge-m3 embedding) で A/B 評価したところ、groove の実際の default パイプライン (reranker なし) では static context 注入によって retrieval がむしろ悪化した ―― recall@5 は 0.707 から 0.627 に低下し (-0.080)、MRR も -0.041 悪化した。短いチャンク本文のベクトル信号が、前置された breadcrumb テキストによって希釈され、かつそれを補正する後段の再スコアリングが無いためと見られる。
reranker を併用する場合 (--reranker bge-v2-m3) は様相が反転する: context 注入により recall@10 のわずかな低下を除く全指標が改善した ―― recall@5 は 0.760 から 0.807、MRR は 0.848 から 0.950、nDCG@10 は 0.814 から 0.858 へ向上。cross-encoder reranker は、生の embedding/BM25 段だけでは活かしきれない追加の構造的シグナルを利用できる。
推奨: reranker (--reranker bge-v2-m3 等 / groove.toml の reranker = "bge-v2-m3") を併用する場合に限り [contextual] enabled = true を有効化すること。素の default パイプラインでは off のままにする。
補足:
search / get_document の出力には一切現れない。groove index --force が必要 (embedding と FTS index を context 注入込みで再構築する)。--force なしで config と DB の mode が食い違うと stderr に警告が出るだけで DB は現在の mode を維持する (embedding 空間が意図せず混在した index を作らないための安全策)。groove status は DB の現在の mode を Context mode: static / Context mode: off として表示する。単一ドキュメントではなく「その近傍 (さらにその近傍)」を意味的に探索したいときは graph サブコマンド:
groove graph --start deep-dive/mcp/overview.md --depth 2 --fan-out 5
groove graph --start notes/rag.md --dedup-by-path --format text
groove graph --start a.md --exclude-paths junk1.md,junk2.md --min-similarity 0.5
フラグ:
--start PATH — 必須、index 済みドキュメントの相対パス。MCP param: start--depth (既定 2、最大 3 にクランプ) — BFS のホップ数--fan-out (既定 5、最大 20 にクランプ) — ホップあたりのノード隣接数。0 なら seed のみ返却--min-similarity (既定 0.3) — コサイン類似度カットオフ。0.0..=1.0--seed-strategy — all-chunks (既定) はシードになった各チャンクから展開、centroid は平均 (L2 再正規化) した 1 個の seed ノードにまとめ、--max-nodes のうちその 1 個を除く全部を connection に回す。どちらも見えるのは --max-seed-chunks 個までの前半だけ (MCP ツール側の綴りは all_chunks。どちらの綴りも両側で通る — stability.ja.md 参照)--max-nodes (既定 100、最大 2000 にクランプ) — 総ノード数。KNN 実行回数もこれで縛られる--max-seed-chunks (既定 32、1..=1000 にクランプ) — シードに使う起点文書のチャンク数--exclude-paths — 結果から除外するカンマ区切りパス。起点パス自身は常に除外される。MCP param: exclude_paths--dedup-by-path — 同一パスのヒットをまとめて各ドキュメント最大 1 回に--category / --topic — 各ホップにカテゴリ / トピックフィルタを適用--format json|text|dot|svg — json (既定) と text は機械 / 人間向けの一覧、dot と svg は探索を図にする (v0.25.0+、下記)--format dot / --format svg)json も text も同じノードを並べるだけで、どこで枝分かれしたかを見せない。見る価値があるのはそこなので、図として出す形式を 2 つ用意した:
groove graph --start notes/rag.md --format dot > graph.dot # dot -Tsvg graph.dot に渡す
groove graph --start notes/rag.md --format svg > graph.svg # ブラウザでそのまま開ける
dot は Graphviz のプログラム。dot -Tsvg / -Tpng / -Tpdf に渡すも、DOT ビューアで開くも、web のビューアに貼るも自由。svg は何も入れていない環境でそのまま開ける完成品で、groove が自前でレイアウトしている — 描画用の依存を取っていないのは、このグラフが木であり、木なら 1 パスで配置できるから。
どちらも BFS の深さで配色し、edge に類似度を書き、上限で探索が打ち切られた場合はその旨を図に載せる (図を全体像と誤解させないため)。横に広いグラフでは Graphviz 経由の方が紙面が締まる。組み込み SVG は葉 1 つにつき 1 行積むので、読める大きさに保つ調整は --max-nodes で行う。
出力は parent_id / depth / score 付きのノードのフラット配列で、消費側で木を再構築できる。典型ユース: 「この note の周りの関連コンテキストを 30 チャンク LLM に読ませたい」「この overview から 2 ホップ辿ってどのトピックに触れているか見たい」。
ナレッジベースで frontmatter の規約を運用しているなら、groove validate がすべての .md を TOML スキーマに対して検証し違反を報告する。スキーマ書式は Frontmatter スキーマ検証 節参照。コマンド自体は:
groove validate --kb-path /path/to/knowledge-base
groove validate --kb-path ... --format json | jq '.files[]'
groove validate --kb-path ... --format github # CI 用 ::error annotation
フラグ:
--schema <PATH> — <kb-path>/groove-schema.toml 以外からスキーマを読む。
ナレッジベースの隣に置かないスキーマを使う唯一の手段 — 複数のベースで
1 つのスキーマを共有する、CI 用に厳しめのものを別に置く、といった場合--fail-fast — 最初の違反で exit 1 して残りを走査しない。
「何が悪いか」ではなく「きれいかどうか」だけ知りたいときに使う--no-color — --format text の ANSI 色を落とす。stdout が TTY でなければ
元から色は付かないので、TTY のときに落としたい場合のフラグ終了コード: 0 (違反なし) / 1 (違反あり) / 2 (スキーマロードエラー)。--kb-path 直下に groove-schema.toml が無いときは短い “no schema found” メッセージと共に exit 0 となるため、既存ワークフローへの groove validate 追加は実際にスキーマを書くまで非破壊。
groove validate が検査するのは文書。groove doctor が検査するのは索引:
groove doctor --kb-path /path/to/knowledge-base
groove doctor --kb-path ... --format json | jq '.findings[]'
検索は 1 つの chunk について 3 つのテーブルが一致していることを前提にしている — 本文・embedding・全文検索行。ずれてもエラーにはならない: embedding の無い chunk は単にベクトル検索に出ず、全文検索行の無い chunk はキーワード検索に出ないだけ。これまでは full index を回して修復されるのを見るまで気付けなかった。doctor は直接それを問う。あわせて、MCP の resource 面がどの索引済み文書を提示していないか、なぜかも報告する — 現在の [parsers].enabled に無い拡張子 / resource read が返せるサイズを超える文書 / 以前のバージョンで索引されたため size が未記録の文書。
終了コード: 0 (報告なし) / 1 (検出あり) / 2 (実行できない — 大抵は索引が無い)。報告するだけで修復はしない。各検出には直し方が併記される (構造的なものはすべて groove index か groove index --force)。
search/evalと同様、本コマンドは DB を開くので、未適用の schema migration があれば走る。検出結果については read-only だが、ファイルについてはそうではない。
任意のパワーユーザ機能。groove eval は「想定される正解がわかっている質問」の小さなファイルを、search ツールと同じハイブリッド検索にかけ、recall@k / MRR / nDCG@k + 前回実行との差分を出す。モデル比較や [quality_filter] / RRF パラメータのチューニング時に便利。
groove index + groove serve で普通に使う一般ユーザは触る必要なし — golden ファイルが無ければ eval は hint 付きエラーで終了するだけで他の挙動には影響しない。
# 1) Golden YAML を <kb_path>/.groove-eval.yml に配置
cat > knowledge-base/.groove-eval.yml <<'EOF'
queries:
- query: "RRF の k パラメータの意味は?"
expected:
- { path: "docs/ARCHITECTURE.md", heading: "Data flow" }
- { path: "src/db.rs" } # heading 省略 = ファイル一致で正解
EOF
# 2) index 済み DB に対して実行
groove eval --kb-path knowledge-base
# 3) 設定やモデルを変えて再実行、diff で変化を見る
groove eval --kb-path knowledge-base --reranker bge-v2-m3
出力: 集計指標 + 劣化 / ミスのあるクエリ行のみ。--format json で全クエリの詳細を取得可能。履歴は <kb_path>/.groove-eval-history.json に保存され、直近 10 件を diff 表示用に保持する。
評価対象のナレッジベースの中に評価についてのノートを置いていると、そのノートが本来の正解と競合する。v0.24.0 からは各 run がコーパスを走査し、2 件以上の golden query を逐語で含む文書 (= golden セット について 書いたノートの形) を stderr に警告する (--format json では findings)。報告のみで exit code は不変。1 件では報告しない理由を含めた詳細は docs/eval.ja.md。
CI 用途には --fail-on-regression (v0.6.0+) を渡す。直前の fingerprint-compatible run から recall@k / MRR / ndcg@k のいずれかが regression_threshold (既定 0.05) を超えて退化していたら exit code 1 を返す。golden YAML を更新すると hash が変わるので次回 run は比較対象外 = false positive にならない。
Golden YAML のリファレンス、指標の詳細説明、diff 出力の読み方、トラブルシューティングは docs/eval.ja.md 参照。
groove tune、v0.13.0+)[search.fusion] で RRF 定数と bm25 列重みを公開しているが、既定値は業界慣例値
であり、RRF は公式に「チューニング不要」とされている。自分の KB について当て推量
ではなく根拠が欲しい場合は:
groove tune --kb-path knowledge-base
golden query セットに対して固定グリッドを掃引し、leave-one-query-out 交差検証で 結果をガードした上で、貼り付け可能なスニペットか「既定値を維持すべき」という結論 を出力する。tune 自身は何も適用しない。なお、このパラメータが動かせるのは そもそも bm25 段に到達する クエリだけなので、tune はまず pre-flight で実効 N を報告し、0 なら exit 2 で終わる。詳細は docs/eval.ja.md を参照。
詳細度を上げるフラグは無い。詳細度は環境変数 RUST_LOG で決まる。
全サブコマンドが読み、未設定なら info として振る舞う。
RUST_LOG=grooveseek=debug groove serve --kb-path ./knowledge-base
RUST_LOG=grooveseek=debug groove search "query" --kb-path ./knowledge-base
RUST_LOG=debug groove index --kb-path ./knowledge-base # 依存クレートも含む。かなり煩い
実用上の設定は grooveseek=debug。本プロジェクト自身の target だけを上げ、
HTTP スタックと ONNX runtime は info のまま残す。これで増えるもの:
get_best_practice が “not found” を返したとき、実際に探索したパスが出る。
レスポンス側が「テンプレートを何本試したか」しか報告しないのは意図的で、
パスは [best_practice].path_templates 由来 = 未認証の呼び出し元にサーバの
ディレクトリ構成を渡すことになるため。operator はここで見るしかない。RUST_LOG の管轄外のものが 2 つある。どの groove.toml が勝ったかは
info で出るので、そもそも上げる必要がない (loaded config source=… path=…
trust=…。docs/configuration.ja.md 参照)。index の進捗
(Indexing … / ` indexed: … / Done in …) は logger を通さず直接書いているので、
**どのレベルでも出る** — 制御するのは –quiet / –progress` の方。
ログは全サブコマンドで stderr に出るので、レベルを上げても stdout から取っている
出力を乱さない。とくに serve で効く — 既定の stdio transport では stdout が
MCP プロトコルそのものなので、ログの行き先は stderr しかない。なおログの
文面は安定面ではない (docs/stability.ja.md)。読むためのもので
あって parse するものではない。
groove service install で登録した daemon の場合、レベルはシェルではなく
サービス定義側で決まる。systemd unit は Environment=RUST_LOG=info を、
launchd plist は同等のエントリを持つので、編集して再起動する。Windows の
スケジュールタスクは RUST_LOG を一切設定しないので同じ既定 info に落ちる。
上げたい場合はタスクが動く環境側に変数を設定する。
docs/configuration.ja.md — 同じフラグに groove.toml で既定値を与えるdocs/clients.ja.md — 起動したサーバに MCP クライアントを繋ぐREADME.ja.md — インストールとクイックスタート